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-- 映画製作そのものがフィルムからフルデジタルの時代へと移行していく中、予告編のワークフローも大きく変わったのでは?
相澤: それはもう大きな変化でしたね。制作行程としては、まず配給会社の宣伝部と打ち合わせ後、本編の初号*を試写し、編集素材を構成してラフを作っていくわけですが、35ミリのフィルムが主流の時代は、本編のネガからラッシュ(未編集のフィルム)を焼いて、ビュワーという編集機を転がしながら編集していくという作業がたいへんでした。音も出ないから何もわからない状態ですし、それだけで1ヶ月ぐらいはかかっちゃう。『戦場のメリークリスマス』を手がけた頃も、まだフィルムです。ビデオの導入で飛躍的に便利になり、今ではかなりの部分でデジタルワーク中心になってきました。コンピュータでの作業が極めてスムースになったことで、制作時間も大きく短縮され、1〜3週間で仕上げる会社も多いとか!僕はもともと時間がかかることで有名なので、とてもそんな期間ではできませんが(笑)。
*初号:映画完成後、劇場上映するためにフィルムに焼いた一番最初のプリントを言う。
-- 予告では音楽が与えるインパクトも大きいですね。相澤さんもベースを演奏されるそうですが、音楽に対するこだわりは?
相澤: 僕自身は、スタッフとバンドを組んで映画音楽をボサノヴァ・アレンジで演奏したりする程度ですよ(笑)。ただ、予告編制作の仕事においては、どの音楽をどの場面でどう使うか、どういう処理ができるかなど、音楽的センスは非常に重要ですね。音楽的な感性のない人は向いていない、他の仕事をした方がいいとさえ思っています(笑)。サウンドトラックに限らず、さまざまな音楽を聴く・嗅ぎ分ける力は、特に今の時代には必須でしょう。予告編ではだいたい2〜3曲使うんですが、どう並べるかによって決まってしまうところもあるので。音楽から画をイメージできるという効果も大きいですね。その点も、音を聴くことのできなかったフィルム時代とは大きな違い。デジタル化の時代では、予告の主役と言ってもいいほど、相当な比重を占めてきていますね。
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