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──逆にオリジナルとのギャップ、違和感などは感じられませんでしたか?
笹川: 最初見たときは、アメリカには本当にこういうカーレースが存在するのかと思いましたよ。見ていくうちに、「あぁ、これは今のお話じゃないのか」と(笑)。結局、世界観なんでしょう、これはうまくやったなぁと感心しました。 というのも、我々タツノコプロも実際、5〜6年前に『マッハGoGoGo』のリメイクをやったんです。しかし規制といいますか、例えばシートベルトは必ずしなきゃいけないとか、チョッパー(回転するのこぎり)で森を切り拓いて進むシーンでは、勝手に木を伐採していいのか、とかですね。そもそもマッハ号に付いてる7つの装置は他のクルマには付いてないわけですからルール違反なんじゃないのか、とか、とにかくやりづらくて(笑)。
──ルール違反!(笑)
笹川: それで1クール終わったところで、マッハ号がスピードを出し過ぎて過去にタイムスリップしてしまう、という設定にしたんです。これでかなり自由に舞台設定が行えるようになり、やり易くはなりましたね。 そんなこともあって、マッハ号ってクルマは面白いんですけど、なかなかまともなレースができないんですよ。その辺をどうクリアするのかなぁと思っていたんですが、近未来というあの設定なら大丈夫ですからね。また家の中のシーンなんかでも、背景などすごくよくできていて。世界観を作っていました。リアリティを持たせ過ぎてもただのアクション映画になってしまうし、「まぁこの辺りなんだろうなぁ」というところに落とせていたと思いますよ。ときどき「マンガじゃないか!?」と思う場面もありましたけど、それでいいんですよね、元がマンガなんだから(笑)。でもあんな世界、ハリウッドでもクルマの映画は何本もありますけど、これまでなかったと思いますね。
──今回の実写化や制作に関して、アドバイスを求められたり、タツノコプロが関わった部分というのがあるのでしょうか?
笹川: それはまったくないですね。以前『新造人間キャシャーン』を実写化したときは、監督の紀里谷さんが当社に直接お越し下さってお話をしたりもしたんですが、ウォシャウスキー兄弟に会ったということはないですね。完成した試写を見るまでまったくノータッチでしたから、けっこうドキドキしてました。主題歌もそのまま使われてますし、しっかりと吉田竜夫の名前もクレジットされてまして、それがすごく嬉しかったですねぇ。亡くなった吉田竜夫さんに見てほしかったなぁと思いましたよ。
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