ネット利用者を不正サイトへ誘い込み、情報や金銭をだまし取るネット詐欺の手口が巧妙さを増しています。サイバー犯罪者は実在する企業や友人などになりすまし、メールやSNSメッセージを送りつけたり、審査をすり抜ける形でネット上に不正な広告を表示させたりして、そこからネット利用者を不正サイトへ誘導しようとします。
たとえば、実在する配送業者を装う不在通知のメールを送りつけ、受信者を不正サイトへ誘導する手口は定番です。FacebookなどのSNSでは、何らかの方法でアカウントを乗っ取ったサイバー犯罪者が本人になりすまして不正なURLを含む記事を投稿することがあります。サイト閲覧時にネット利用者の注意を引く狙いで突然表示される「ウイルス感染」などの偽の警告にも要注意です。
もし、メールやSNSのメッセージ、ネット広告などから何らかの情報入力を求めるWebサイトにたどり着いた場合、フィッシングサイトの疑いがあります。フィッシングサイトは、実在するショッピングサイトや銀行、クレジットカード会社などの正規のログインページを模して作られた偽サイトです。そこでネット利用者をだまして入力させたIDやパスワード、個人情報、クレジットカード情報などを盗み出して悪用します。
怪しいURLリンクを開いてしまったかもと感じたら、リンク先のWebサイトで「個人情報を入力する」、「買い物する」、「アプリをダウンロードする」などの行動は控えてください。何らかのアクションを行う前に次のポイントを確認しましょう。
OSやソフトの脆弱性(セキュリティの弱点)を残したままのパソコンでは、脆弱性攻撃サイトによってWebサイトを閲覧しただけでランサムウェアやオンライン銀行詐欺ツールなどのウイルスに感染してしまう可能性があります。こちらの参考記事でウイルス感染が疑われたときの対処法も確認しておきましょう。