あまり気にせずにメールのURLをクリックしてしまったり、確認しないまま添付ファイルを開いてしまったりといったことがきっかけで、もしかしたらウイルス感染してしまったかも・・・と、不安になった経験をお持ちのみなさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
一昔前のウイルスには愉快犯的なものが多く、感染するとパソコンの画面に何かが表示されたりなど、利用者が容易に気づくことのできるようなものが主でした。しかし近年では、情報や金銭を目的としていることで、逆に利用者に気づかせないような動きをするものが多く、攻撃者の手口も年々巧妙になっています。そのため、ちょっとした異変への気づきや、不審に思ったことを見過ごしてはいけません。たとえば、最近の迷惑メールは受信者に不信感を与えないように作り込まれています。実在する通販業者や配送業者を名乗って「請求書の送付」「商品の配送確認」などの件名で、もっともらしい内容のメッセージを送りつけてくるため、受信者が思わず添付ファイルを開いてしまうこともあります。メールに加えて、ネット上のウェブサイトを見ているだけでウイルス感染してしまうといったケースもあります。例えば、普段使っているインターネットバンキングやクレジットカードのWebサイト上で、これまで求められなかった情報の入力を促されるといったようなこともあります。「もしかしたら?」とウイルス感染が疑われる場合には、どのように対処するべきでしょうか。