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ひろしとアカリのセキュリティ事情

MacやiPhoneの利用者も要注意、Apple IDを狙うフィッシング詐欺とは?

2019/10/31
高見部長「こんなメールがきた」(ひろしと軽井にMacの画面を見せる)、Macの画面:Apple IDアカウントを回復してください このアドレスで復元してください
ひろし「それ、私にも届きましたよ」、軽井「え、ぼくのMacにも届いているかも Apple IDが使えなくなったら大変です!」
ひろし「そうかもね」(含み笑い)、軽井「そんな悠長な。すぐに確認してきます!」
高見部長「これ、よくある詐欺メール」、軽井「もちろん知ってましたよ・・・、慌てたフリをしてみました」、ひろし(含み笑い)

Apple IDをだまし取られないために

ネット詐欺はインターネット利用者を取り巻く代表的なサイバー犯罪の1つです。代表的な例としてAppleサポートを名乗るメールを介して受信者をフィッシングサイトへ誘導し、Apple IDなどの情報をだまし取る手口があります。Apple IDを利用している方はその手口を知り、詐欺に引っかからないように注意しましょう。

よく見られるのが、「Apple IDアカウントを回復してください」「お客様のApple ID情報は不足か、正しくないです」「ご利用のApple IDによる最近のダウンロードについて」といった件名のメールからログインを促すフィッシングメールです。
このようなメールでは、Appleをかたって「時間内に返信が無い場合はアカウントをロックします」「不正利用の可能性がある」などと通知して受信者の不安をあおり、対応を迫ります。さらに、時間制限を設けて受信者を焦らせ、判断を鈍らせようとするものもあります。このような手法はソーシャルエンジニアリングと呼ばれ、フィッシングメールに多用されます。

図:Appleをかたったフィッシングメールの一例

思わずURLリンクを開いてしまうと表示されるのがAppleのログインページに似せた偽サイトです。正規のログインページと誤認してApple IDとパスワードを入力すると、「アカウントがロックされている」というメッセージが表示され、ロックの解除を理由に個人情報やクレジットカード情報を入力させられます。その一連の流れの中で入力したすべての情報がサイバー犯罪者の手に渡ってしまいます。

図:偽ページでログインした後に表示されるメッセージの一例

サイバー犯罪者はネット利用者の心の隙を突き、巧みにフィッシングサイトなどに誘導します。MacやiPhoneでも被害に遭う可能性があることを認識し、WindowsやAndroid端末と同じようにセキュリティソフトやアプリを最新の状態に保つなどの必要な対策を講じましょう。

フィッシングサイトに情報を入力してしまったかもと思ったときは、正規のログインページからIDとパスワードを変更してください。2ステップ認証を有効にすることも重要です。

フィッシングメール、ウイルス感染の偽警告、偽のサポート電話などの詐欺に遭わないようにする
https://support.apple.com/ja-jp/HT204759

また、クレジットカード情報も入力してしまった場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡し、利用停止の手続きを行ってください。その上で専門機関に相談しましょう。

コンテンツ提供: トレンドマイクロ「is702」
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