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ひろしとアカリのセキュリティ事情

勤務先のセキュリティポリシーを確認しよう

2019/11/28
(新幹線車内)ひろし「部長からのメール見た?会議資料が添付されたやつ」、軽井「すぐに確認します・・・」(スマホを操作)
ひろし「自分のスマホ?見られるの?」、軽井「はい。フリーメールで」
軽井「あ、このケース格好いいでしょ?」(ひろしにスマホケースを向けながら平然と)、ひろし「…規定違反だけど」
軽井「え?派手すぎますか?」、ひろし「フリーメールへの転送のことだよ・・・」(呆れ顔)

自分が組織を狙うサイバー攻撃の起点にされてしまう?

私用のパソコンやスマホ、クラウドサービスを無断でビジネスシーンに持ち込んでいませんか。中には、仕事専用のモバイルデバイスがなく、私用端末を利用せざるを得ないケースもあるかもしれません。とはいえ、組織における情報セキュリティのルールにはそれが作られた理由があります。組織のルールを把握、遵守するとともに、無断で私用の端末やクラウドサービスを利用した場合、どのような脅威に遭遇する可能性があるかを改めて確認しておきましょう。

多くの企業は、断りなく業務データを私用のクラウドサービスに保存したり、フリーメールに転送したりすることを禁じています。なぜなら、有償、無償にかからわず、サービス事業者のミスやサイバー攻撃、認証情報(IDとパスワード)の漏えいなどが原因で、そこに保存された業務データや個人情報が流出してしまう可能性もあるためです。また、データが破損、流出しても損害が補償されない場合もあります。さらに、無償で利用できるサービスの多くでは、その対価として利用者の情報が収集、分析され、運営元のビジネスに活用されているのです。
2019年に公表された被害の中には、大手クラウドストレージサービス事業者が外部からの不正アクセスによって約500万件もの会員情報を漏えいさせてしまった事例がありました。また、不特定多数に公開されたSNS上に顧客情報のファイルを誤って投稿してしまい、サービス利用者によってファイルがダウンロードされてしまった事故も公表されています。

より厳しいセキュリティポリシーを定めている企業では、そもそも私用端末(パソコンやスマホ、USBデバイスなど)の業務利用を認めていません。私物端末にはセキュリティポリシーを強制するツールを導入させることが難しく、端末をなくしてしまった場合などに業務データを流出させてしまうなどのリスクがあるためです。私用端末がマルウェアや不正アプリに感染している場合はどうでしょう。万一感染した端末を勤務先のネットワークにつないでしまうと、そこにつながっているすべてのコンピュータが脅威にさらされ、情報漏えいや業務停止といった重大なトラブルに発展するかもしれません。

自身が組織を狙うサイバー攻撃の起点にされないようにするためには、組織のルールを把握し、それを遵守することが重要です。利用したいサービスや機器がある場合は、必ず組織の担当者や責任者に相談し、承諾が得られてから利用するか、許可されている代わりの方法で対処しましょう。

ほかにも、社会人がセキュリティの観点で注意を払うべきことは数多くあります。パソコンやネット利用時の少しの不注意が企業や組織を狙うサイバー攻撃の足がかりになってしまうことを理解し、慎重に行動しなければなりません。企業や組織を狙う「ビジネスメール詐欺(BEC)」「ランサムウェア」「標的型サイバー攻撃」は、従業員に送りつけられるメールが主な起点となっています。それぞれの手口の詳細や従業員一人ひとりができる対策については下記の参考記事をご覧ください。

勤務先が定めるセキュリティポリシーやガイドラインをしっかりと確認し、それに従って行動しましょう。

コンテンツ提供: トレンドマイクロ「is702」
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