人混みや長距離移動を避けるため、年末年始の「オンライン帰省」を考えている方も多いのではないでしょうか。オンライン帰省は、ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどのビデオ通話サービスを利用して遠く離れた親や親戚、友人と連絡を取り合うことです。ただ、利用に際してはセキュリティの観点でいくつか注意すべきことがあります。
まず、セキュリティとプライバシーを考慮して設計されたビデオ通話サービスを利用することが重要です。サービス事業者が規定するセキュリティポリシーにも必ず目を通してください。ビデオ通話サービスのアプリ版を入手する際はサービス事業者の公式サイトか、Google PlayやApp Store、通信事業者などが運営する公式のアプリストアを利用しましょう。
パソコンやスマホ、タブレット端末のOSだけでなく、ビデオ通話アプリの脆弱性対策も不可欠です。脆弱性はプログラムの設計ミスなどが原因で生じるセキュリティ上の欠陥で、マルウェア感染や不正アクセスの要因となる不具合を指します。OSやアプリの開発元から脆弱性を修正する更新プログラムが提供された場合、速やかに適用しましょう。セキュリティソフトを常に最新の状態で利用することも忘れないでください。
ルータの保護も欠かせません。ルータのセキュリティを破られると、そこに接続するすべての機器に通信傍受や不正操作などの危険が及ぶためです。ルータを安全に利用するために最低限、「ルータの管理画面に入るためのIDとパスワードの初期設定値を変更する」「ファームウェアの自動更新を有効にする」「暗号化方式にWEPではなく、WPA2かWPA3を指定し、なるべく複雑で長いパスワードを設定する」の3つの対策を行ってください。
これらのポイントを押さえ、オンライン帰省を安全に楽しみましょう。