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IoT(アイ・オー・ティー)ってなんのこと?

家庭にIoTを取り入れる際の注意点を確認しよう

2018/02/08
IoT(アイ・オー・ティー)ってなんのこと? 家庭にIoTを取り入れる際の注意点を確認しよう

IoT(アイ・オー・ティー)をめぐるニュースがテレビや新聞、ネットなどのメディアを賑わせています。IoTは「Internet of Things」の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されています。身近なものがIoT化することによって私たちの生活はどのように変化するのでしょうか。いまさら聞けないIoTの基本と、家庭にIoTを取り入れるにあたって注意しなければならないポイントを解説します。

IoTってなに?

IoTは、センサーと通信機能を備えたあらゆるモノがインターネットを通じてクラウドに接続し、情報交換をしながら相互に制御する仕組みです。インターネット経由で情報を送信し、それらの情報を使ってモノが自律的に制御や動作を行うことで、より価値の高いサービスを提供したり享受することができます。

例えば、スピーカーは従来オーディオ機器で再生される音楽を出力するためのものでした。これが、IoT化されインターネットにつながるスマートスピーカーになると、音楽を出力するだけでなく、スピーカーを通じて収集したデータを使って新たな価値を提供してくれます。たとえば、利用者がスマートスピーカーに明日の天気について質問すれば、質問内容とスピーカーの位置情報がクラウド上に自動送信され、明日の天気情報がスピーカーから返答されます。このようにあらゆるモノがインターネットとつながって情報をやりとりすることで、さまざまな分野で新しい価値が生まれることが期待されています。

私たちの身の回りにあるIoT

IoTは私たちの生活に徐々に浸透し、さまざまな恩恵をもたらしています。たとえば、家庭のIoTをけん引しているのが、ホームネットワークにつながるテレビやエアコン、冷蔵庫などの家電製品、いわゆる「スマート家電」です。スマホに入れた専用アプリを通じて離れた場所から家電の運転状況を確認したり、家電を操作したりできるようにしている方も多いのではないでしょうか。これは私たちの身の回りにあるIoTの一部です。

IoTによって実現する新しい住宅のあり方として「スマートホーム」も注目を集めています。スマートホームは、家庭のスマート家電や設備機器をネットワーク上で一括管理、制御することで快適なライフスタイルを実現する住まいのことです。たとえば、省エネの面でスマートホームの中核を担う仕組みはHEMS(Home Energy Management System)と呼ばれます。HEMSを導入すれば、電気やガスなどのエネルギー使用量を可視化して省エネ化を図ったり、HEMSとつながる機器を遠隔で操作したりすることが可能になります。日本政府は2030年までに全世帯にHEMSを設置することを目指しています。

身近なIoTの例としては「スマートカー」も挙げられます。スマートカーは、ネットワークを通じて車両の状態や位置、速度、周囲の道路状況などのさまざまな情報を外部とやり取りする自動車です。これによりドライバーは、運転効率や安全性の向上、故障の早期発見や予防を実現するためのさまざまなサービスを受けられるようになります。将来は、人がアクセルやブレーキ、ハンドリング操作を行わなくても目的地まで安全に走行する自動運転も実現するはずです。

IoTの導入で注意すべきポイント

IoTの広がりとともに生活がより豊かになっていく一方で、私たちを取り巻くネットを介したセキュリティの脅威も大きくなっています。ネットにつながるすべてのモノにはハッキングによる情報漏えいや不正操作などのリスクがあり、ネットにつながるモノが増えれば増えるほどセキュリティで守るべき範囲は広がっていくためです。

これまでにもさまざまなIoT機器のハッキング被害が起きています。たとえば、不適切な設定のまま運用されていた個人のネットワークカメラがハッキングされ、その映像を無断でネット上に公開される被害が確認されました。スマートカーの制御用システムへのハッキングにより、遠隔からブレーキやハンドリング操作を行われ人命が脅かされる危険も実証実験で証明されています。

便利で快適な生活への期待ばかりに目が向きがちですが、IoTを利用するにあたってはセキュリティにも十分に留意しなければなりません。家庭にIoTを取り入れるにあたって、利用者として注意すべきポイントを確認しましょう。

セキュリティを考慮して設計されたIoT機器を利用する

すべてのIoT機器がセキュリティを考慮して設計されているとは限りません。スマート家電のようなIoT機器の購入にあたっては、プライバシー保護のための設定やセキュリティの機能、サポートの有無を選択基準の1つにしましょう。IoT機器から収集・送信される情報の種類や目的を知った上で利用することも大切です。利便性と情報漏えいのリスクとのバランスを考慮し、不安を覚える機能はオフにするなど、プライバシーやセキュリティへの配慮を怠らないようにしましょう。

IoT機器に適切なセキュリティ設定を行う

IoT機器でもパソコンやスマホと同じように、メーカーからOSやファームウェアの脆弱性を修正する更新プログラムが提供されたら速やかに適用しましょう。自動更新機能がある場合は有効にし、アップデートが遅滞なく行われるようにしてください。IoT機器のIDとパスワードの設定もきちんと確認し、推測されにくいものを設定しましょう。

IoT機器がつながるホームネットワークにセキュリティ対策をする

お使いの家庭用ルータや「ウイルスバスター for Home Network」のようなセキュリティ製品を使って、ホームネットワークにつながるパソコンやスマホに加えてIoT機器を守ることができるセキュリティ製品や機能を使って脅威から守りましょう。また「オンラインスキャン for Home Network」のような、ホームネットワークにつながるIoT機器を表示し、各機器のセキュリティの問題点と解決策を示してくれる無償のツールも存在します。
まずは、ご家庭内のIoT機器の状態を確認するところからまずはじめてみましょう。

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コンテンツ提供: トレンドマイクロ「is702」
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