家庭のWi-Fi環境に侵入し、接続されているパソコンやスマホの通信内容を盗み見たり、スマート家電やWebカメラなどのIoT機器を不正に操作したりするサイバー攻撃が勢いを増しています。年末年始などのまとまった休みに、自宅や帰省先のネットワーク環境を見直してみることをおすすめします。ホームネットワークのセキュリティ成熟度をチェックし、適切な対策を行いましょう。
ルータの管理画面に入るための IDとパスワードは製造元や機種ごとに初期設定が一律で決まっていることがあり、取扱説明書や製造元のホームページに公開されていることもあります。この場合、初期設定のIDとパスワードでルータの管理画面に不正アクセスされてしまう危険があります。もし設定を変えていない場合は、速やかに第三者に推測されにくいIDとパスワードに変更しましょう。
参考:第三者に推測されにくいパスワードを作成しよう
ルータを制御しているファームウェアの脆弱性(セキュリティの穴)を突いてルータを乗っ取る手口が確認されています。ルータの製造元から更新プログラムが提供されたら速やかに適用し、ファームウェアの脆弱性を修正してください。取扱説明書や製造元のホームページで更新方法を確認し、自動更新機能がある場合は設定を有効にしておきましょう。製造元がサポートを終了し、更新プログラムが提供されなくなった古いルータは買い替ることをおすすめします。
参考:ルータのファームウェアを更新しよう
Wi-Fiルータは、接続される機器との間の通信を暗号化し、通信内容を秘匿する仕組みを備えています。現在市販されているWi-Fiルータで使用できる暗号化方式にはWEP、WPA、WPA2があります。比較的容易に解読できてしまうWEPではなく、通信内容の盗み見を防ぐため、無線通信の暗号化方式にはWPA2を使用しましょう。2018年6月に発表されたWPA3方式対応製品が出た場合には、WPA3を利用することをおすすめします。
参考:Wi-Fiルータの暗号化方式は安全ですか?
IoT機器もルータと同様に、IDとパスワードなどにより利用者を認証します。その場合、初期のIDとパスワードが一律で決められていることが多く、マニュアルなどに公開されているケースもあります。IoT機器への不正アクセスを防ぐため、もし設定を変えていない場合は、速やかに第三者に推測されにくいIDとパスワードに変更しましょう。また、もし認証機能自体が無効になっている場合は有効にしましょう。
ネットワークにつながるあらゆる機器は、アップデートが不可欠です。第三者に悪用されないように、各メーカーからOSやファームウェアの脆弱性を修正する更新プログラムが提供されたら速やかに適用しましょう。取扱説明書や製造元のホームページで更新方法を確認し、自動更新機能がある場合は設定を有効にしてください。製造元がサポートを終了した古い機器は、更新プログラムが提供されないため、ネットワークから切り離すか、買い替えることをおすすめします。また、さまざまなネット上の脅威から守るため、セキュリティ対策製品がインストール可能なパソコンやスマホには必ずセキュリティ対策製品をインストールし、常に最新の状態を保ちましょう。
参考:テレビにもウイルスが侵入!?スマート家電でもOSやソフトを更新しよう
ホームネットワークを安全に保つためには、まず、どんな機器がどのような状態で接続されているか把握しましょう。身に覚えの無い機器や、初期設定のID、パスワードのまま利用している機器が存在するかもしれません。トレンドマイクロが無償で提供している「オンラインスキャン for Home Network」は、ホームネットワークにつながるすべての機器を表示し、それぞれのセキュリティの問題点と解決策を提示してくれます。診断結果にもとづいて対策を行いましょう。
ホームネットワークをさまざまな脅威から守るための基本的な対策ができています。セキュリティ関連団体や企業が発信する脅威に関する最新の情報やセキュリティ知識を参考にしてホームネットワークの安全性を持続しましょう。
ホームネットワークのセキュリティを意識できていますが、油断は禁物です。もう一度対策を見直し、ホームネットワークの安全性をさらに高めましょう。
ホームネットワークのセキュリティを意識できていますが、もう一歩です。出来ていなかった対策を見直し、ホームネットワークの安全性を高めましょう。
ホームネットワークを安全に使えているとは言えません。ホームネットワークを取り巻く脅威について学び、適切な対策を行いましょう。
ホームネットワークがサイバー攻撃に対して無防備な状態です。セキュリティへの意識を高め、クイズの内容を参考に対策を見直してみましょう。
ホームネットワークが危険にさらされています。もう一度クイズを参考に学習してみましょう。パスワードを設定し直すなど、簡単な対策から始めてみてください。まずはセキュリティ対策の必要性を意識することが重要です。
Q1.ルータの管理画面に入るためのIDとパスワードを変更していますか?
Q2.ルータのファームウェアを更新していますか?
Q3.Wi-Fiルータの暗号化方式にWPA2を使用していますか?
Q4.スマート家電やWebカメラなどの、IoT機器のIDとパスワードを変更していますか?
Q5.OSやファームウェア、セキュリティ対策ソフトを更新していますか?
Q6.ホームネットワークにつながっているすべての機器を把握していますか?
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